鬼切丸
【作 者】 楠桂(くすのきけい) 【巻 数】 全20巻 【出 版 社】 小学館 【掲 載 誌】 週刊少年サンデー増刊号 【ジ ャ ン ル】 ホラー(?)人間ドラマ(?)漫画 【おすすめ年代】 中学生~
週刊少年サンデー増刊号にて掲載されてた漫画。 物語としては、 「はるか昔、鬼の屍から同族である『鬼』を殺すことを天命とされた純血の鬼が生まれた。 その純血の鬼は人の姿をするも人間ではなく、同族殺しであることから鬼でありながら 鬼にも忌み嫌われる存在であった。 その鬼には名前はなく、ただ同族である鬼を殺すに使うために持っていた刀を 『鬼切丸』と呼ばれていた。 世の中に存在する鬼をすべて狩ると人間になれると信じて、鬼切丸を持った純血の鬼は 今日も鬼を求めてさまようのだった」 という物語。 作品として、非常にジャンルがわけが難しい作品。 鬼を狩るシーンはアクションがあるけれど、アクション漫画と呼ぶのにはアクションシーン が多いわけではなく、ホラーというには『怖い』作品でもなく、 一番近いのは人間ドラマ、になるのかなぁ、というちょっと難しい作品。 ただ物語り的には難しいことは一つもなく、大まかに言えば 恨み、嫉み、後悔など負の感情から人間が鬼になってしまったり、鬼に魅入られたり した者を鬼切丸で滅することにより救っていく、という物語。 楠桂が、元が少女漫画家なのか、少年漫画家ながら少女漫画を書いたことがある、 ということなのかがあまりわかりませんが、絵柄の書き方が少女漫画がベース、 というかもろ少女漫画です。それは絵柄が少女漫画チック、というだけではなく、 コマ割などが少女漫画的なのです。 それゆえカツカツの少年漫画しか読んでこなかった人にはなかなかなじめない作品 かもしれません。 そういう意味ではなかなか『敷居が高い』作品と思われるかもしれませんが、 私的には是非読んでみてもらいたい作品です。 その理由としてはストーリーにつきます。 物語の大体が『人間の負の感情から鬼になってしまった人が狩られる』話、 なのですが、その物語の感じが、なんとも言えずいいのですよ。 物悲しいのにじんわりくる、といいますか、なんというか。 私の感じた感覚としては、名作『死神くん』に近い感じ、といえばいいのですかね。 あくまで個人的な感想ですが。 巻数的に20巻という冊数ですが、連載誌が増刊号というだけあり、実は連載期間と しては平成元年から平成13年までと、実に10年以上続いていた長寿漫画 (もしかすると連載開始前の読みきり等を含むかもしれません)。 長く続くからにはそれなりの理由がある、ということです。 読むのにはちょうどいい長さの漫画で良質な作品。 是非読んでみてください。