ああっ女神さまっ
【作 者】 藤島康介(ふじしまこうすけ) 【巻 数】 1~37巻(以下続巻) 【出 版 社】 講談社 【掲 載 誌】 月刊アフタヌーン 【ジ ャ ン ル】 ラブコメ(?)漫画 【おすすめ年代】 高校生~
月刊アフタヌーンに掲載されている漫画。 作者はこの作品で一躍有名になり、いまやゲームキャラクターデザインなどでも有名な 『藤島康介』。 物語としては、 「大学の男子寮に住んでいる『森里蛍一』は大学生になるまで 女性に縁の人生を送ってきた。 ある日、寮の自宅から学校の先輩に電話をかけようとしたところ、 『お助け女神事務所』というところにつながる。 間違い電話をしてしまったと思っていた矢先、電話先から 『ご希望はそちらでうかがいます』と一方的に告げられる。 困惑していた矢先、突然部屋にある鏡から一人の美女が現れる。 美女は『ベルダンディー』と名乗り、自分は女神であり、電話がつながった人間の 願い事をどんなことでもひとつかなえる、と蛍一に告げる。 信じていない蛍一が、冗談半分に『君のような女神にずっとそばにいてほしい』と 言うと、その願いは受理され、蛍一とベルダンディーの一緒の生活が始まるのだった。」 という物語。 高橋留美子の『うる星やつら』が切り開いた『突然同居系』というジャンルを メジャーなジャンルに押し上げた作品がこれ。 『うる星やつら』も『特殊能力を持った女性が押しかける』という設定でしたが、 この作品もそれにならっており、女神、という設定になっております。 この作品がヒットしてからというもの、同じような設定、『天使』『アンドロイド』など、 いろいろな設定はありましたが、押しかけるのは決まって女性、と、このジャンルの 方向性は決まってしまいました。 ま、掲載誌が少年誌であるため、当然の成り行きではあるでしょうが。 少女漫画とか読んでいると、逆の設定もあるかもしれませんねぇ。 とにもかくにも、一時代を切り開いた作品であり、数々のライバルを蹴落としながらも 未だに続いている作品。なんと連載開始から20年になるようです。 正直に申しますと、高校生当時(10年以上前)にこの漫画を買い始めましたが、 途中でつまらなくなり、12巻くらいで買うのを辞めていたんです。 それが今回この文章を書くのにあたり、買っていなかった部分を買い足して、 読み直したんですが、正直なところ、 『週刊少年ジャンプ』でいうところの『こち亀』みたいなもので、アフタヌーンを代表する 作品で、『アフタヌーン=女神さま』という図式が成り立っており、 辞めさせられないんだろうな、位にしか思っていなかったんです。 しかし、読み返してみると、これがまた『面白い』。 じゃあなぜ途中で『つまらない』と思い買わなくなったのか、と考えたのですが、 この作品は『子供向け』じゃないんです。 『突然同居系』というと、大体がコテコテのラブコメで、『ラブ』に重きを置くか、 『コメ』に重きを置くか、位の違いしかないんですよ、ほとんど。 しかしこの作品は、当初こそ『コテコテのラブコメ路線(コメ重視)』なのですが、 12巻くらいから、なんていうか『人間ドラマ的な感じ』になっていくんですよ。 それが乱立し始めたライバルたちと違う特色を出そうと思った結果なのか、 漫画に付いた固定読者を放さないために読者の年齢に合わせて変化させていったのか、 その辺はわかりませんが、物語が『大人向け』なんですよ。 ジャンルの割には。 高校生当時の私はそれについていけてなかったんですね。 で、ある程度の年齢になってから読んでみると、逆に物語り当初は あまり面白くありませんが、10巻くらいから面白くなり、今現在をもってまだ 面白い。 このジャンルでこれだけ続いているだけはある作品です。 ある程度の年齢になると敬遠しがちなジャンルの作品ですが、 ある程度の年齢になってからこそ読む漫画です。 昔読んだことが歩けど、途中で読むのをやめちゃった、という過去がある大人の方、 是非もう一度読んでみてください。 物語り当初はなかなかの苦痛を伴うかもしれませんが、途中から面白くなりますよ。 逆にゲームなど、今の藤島康介の絵しか知らない人は、 連載当初絵が固定していなく、全然違う絵柄ですので面食らわないようにしてくださいね。 あまりこのジャンルで言うことは無いだろうと思っておりましたが、『お勧めです』