いいひと。
【作 者】 高橋しん(たかはししん) 【巻 数】 全26巻 【出 版 社】 小学館 【掲 載 誌】 週刊ビックコミックスピリッツ 【ジ ャ ン ル】 人間ドラマ漫画 【おすすめ年代】 中学生~
皆様お久しぶりでございます。 紹介文を書くのもずいぶん久しぶりのような気がしますが、 こちらは相変わらず多忙な日々をすごしております。 これからもこんなペースだと思われますが、数少ないこのサイトをチェックしてくださって いただいている方々、見捨てないでねっ!! さて、いきますか。 週刊ビックコミックスピリッツに掲載されていた漫画。 『高橋しん』の名前を広めた作品。テレビドラマ化もされました(ドラマの方は だいぶ評判が悪かったようですが)。 物語としては、 「あこがれていた東京のスポーツ用品メーカー『ライテックス』の入社試験当日、 地元の北海道から東京に向かう飛行機に乗りに来た『北野優二』は、 空港で迷子の女の子のお母さんを探してあげている間に乗る予定だった飛行機が 飛び立ってしまい、途方にくれてしまう。 しかし、同じく東京行きの飛行機に乗ろうとしていた女の子のお母さんから、 席のチケットを譲ってもらい、無事東京に行くことができた。 しかし、到着した東京で今度はタクシーに乗ろうとしたところ、後から来た女性に 譲ってくれるようお願いされ、タクシーを譲ってしまう。そのおかげで次に来たタクシーに 乗ったのはいいが、渋滞に巻き込まれるなど、人がいいせいで面接試験に遅刻してしまう。 面接官の人事部長に、時間を守れないような奴は必要ないと一括され、 帰るよう言われる。 てっきり試験は不合格だと思っていた優二だったが、東京でタクシーを譲った女の人が ライテックスの人事部署の社員であったり、北海道で助けた迷子が 人事部長の孫だったりと、 奇妙な縁から再度面接試験を受けることができるようになるのだった。」 という物語。 最初のうちは「いいひと」な主人公が巻き起こす騒動を面白おかしく書いているだけの漫画 かと思っておりましたが、途中からしっかり人間ドラマしていき、 最後まであきさせない、かなり面白い作品に仕上がっております。 主人公がサラリーマンということで、ビジネス漫画なのか、はたまた仕事を通じて 知り合った人たちとの恋愛漫画なのか(主人公はシティーハンターの主人公か、というくらい 出てくる女性キャラクターの大部分に好かれます)、それとも人間ドラマなのか、 というところに、非常に迷ったところですが、幹としてはやはり「人間ドラマ」なのだろうな、 という気がします。 掲載されていたのは青年誌でしたが、『島耕作』ほどコテコテのビジネス漫画でもなく (っていっても、島耕作そんなにじっくり読んだこと無いですけど)、 ストーリー的にも、また画風的にも少年誌に掲載されていてもおかしくない『ビジネス漫画』 という感じでしょうか? 少年誌において主人公がサラリーマン、という設定はほとんど見られないため、 内容的にも少年誌でしっかり通用する感じの作品であったため、 連載当時に読んでいた時私は中高生だったのですが、かなり新鮮な感じで読んでいた のが思い出されます。 舞台が社会、ということもあり、ストーリーのネタも当時の景気などが反映され、 当時流行りに流行った(という言い方をしたら申し訳ないのだが)『リストラ』といものが 題材にされていたりと、今の社会情勢とは当然違うときに描かれている作品のため、 今の社会情勢的にはあまり会わない作品なのかもしれませんが、その辺を理解した 上で、是非読んでもらいたい作品だと思います。 特にまだ社会を経験していない中学生~高校生くらいにも読んでもらいたいと思います。 絵も非常になじみやすく、青年誌的な「敷居の高さ」が無い作品ですので。 非常に言葉にするのは難しいのですが、なんというか「こんなんありえない」と 思いながらも、読み終わった時には暖かくなれている作品です。 是非読んでもらいたい。 面白いですよ。