SHORT PROGRAM(ショート・プログラム)
【作 者】 あだち充(あだちみつる) 【巻 数】 1~3巻(以下続巻?) 【出 版 社】 小学館 【掲 載 誌】 週刊ヤングサンデー 他多数 【ジ ャ ン ル】 短編集漫画 【おすすめ年代】 高校生~
週刊ヤングサンデーをはじめ、週刊少年サンデーなど、多数の漫画誌に掲載 されていた短編をあつめた短編集。 第1巻が発刊されたのは1988年と古く、2巻は1996年、3巻は2007年発刊と、 かなり長いスパンでの刊行となっている。 よって、それぞれの巻に掲載されている作品のほとんどが、 『前の巻と今回の巻の間に掲載された作品』で(各巻ともに1・2話は例外があり、 3巻に1980年代の作品が入っていたりもするが)、 『読みきり作品がたまってきて、単行本一冊分くらいになったら発刊する』という 感じであろうことが推察できる。 短編集作品にありがちな、 「初期短編集」とは違い、完全に売れっ子作家になって以降に書かれた短編を 集めた作品だけあり、短編集でありながら作品の質は高い (「短編集」というものは、作家が売れるまでの間に書いた初期作品を集めたものが多く、 どうしても稚拙な作品が載っていることのほうが多いと思われる)。 そのような意味では「安心して読める短編集」だと思われる。 掲載誌が青年誌だった作品も数多く収録されていることもあるのか、 週刊少年サンデーなどで連載されてきた漫画よりも大人向けな話が多いような感じを うける本です。 同時に少年誌に掲載されていた漫画も収録されているため、少年誌的な物語の 作品もあり、その辺の違いを楽しむこともできる作品です。 ちょっと大人向け、少年誌的な若年層向け、それぞれの作品がありますが、 大きな流れとしては、「あだち充的青春漫画」というところをはずしてはいません。 よって、他のあだち作品を好きな方は問題なく読めると思います。 少々気がかりなところは、「短編集」でありながら、最新3巻の最後の方に収録されている 「アイドルA」という作品が3話も続いている上に、終わっている感じがしない、という ところです。 短編集に長編って言うのもどうかと思いますし、続くのであれば、続きを読みたい感じも しますが、次の「SHORT PROGRAM 4巻」が出るのはいつのことになるのか、 という心配もあります。 そんなに長くなる話ではないにしても、この作品だけ別の本として発刊すれば よかったのでは、と思ってしまいます。 いろいろありますが、とりあえずあだち作品として問題なく楽しめる作品。 興味がある人は読んでみてはいかがでしょうか?