スペースアルプス伝説
【作 者】 田丸浩史(たまるひろし) 【巻 数】 全1巻 【出 版 社】 徳間書店 【掲 載 誌】 少年キャプテン 【ジ ャ ン ル】 学園ギャグラブコメ漫画 【おすすめ年代】 中学生~
少年キャプテンという雑誌に掲載されていたらしい漫画。 物語としては、 「空手道場を営んでいる家庭に生まれ、幼少期より空手を叩き込まれてきた少年、 『貴藤真澄』は、高校入学を機に空手から足を洗い、 女子高生とお付き合いをするばら色の高校生活を送る、という野望を持っていた。 高校に入学した真澄は、成り行きで登山部の部長に見初められ、また、真澄の噂を 聞きつけていた空手部の主将と同時に部に入るように勧誘される。 どちらの部にも入るつもりのなかった真澄だったが、新入生の仲に見つけた 可愛い女の子が山岳部部長の妹だと知り、山岳部に入部するのであった」 という物語。 もともとは「アルプス伝説」という名前で雑誌に掲載された板が、物語途中で 掲載誌が廃刊となり、単行本が2巻まで出た段階で途中で止まっていた作品だったが、 その後作者が同人誌で続きを書いたりしていた。 そのうち2巻までの話に同人誌に書かれた物語、それに書下ろしを加え、 物語を完結させた「完全版」として「スペースアルプス伝説」として 発刊されたのがこの本です。 たった1巻しか出てないのかよ、という感じを受けられるかもしれませんが、 そのような経緯がある作品で、この1冊で500ページ以上あります。 それなりの読み応え。 ちなみにこの本の表紙は作品の中身と全く関係がなく、 絵を描いているのも作者本人ではありません(カバーイラストは『寺田克也』)。 中身の絵は、いかにも『ギャグ漫画』という感じの絵柄で、読みやすい絵柄ですので その辺は誤解なきよう。 作品の中身としては、もう純粋なギャグラブコメ、という感じで、 登山部という設定も、空手道場の家に生まれ育ったという設定も、 あまり意味のあるものではありません。 登山シーンも空手シーンも全くないわけではありませんが、ほとんどなく、 繰り広げられるのはただただギャグのみ。 後はギャグの質が隙かどうかだけで好みが別れるところだとは思いますので、 こればっかりは読んでもらうしかないかと。 ギャグとしては、変な目新しさ、というものをあまり感じない作品ですが (ま、作品自体そんな新しい作品ではないですけど。10年以上前の作品ですからね)、 それだけに安定して読める作品ともいえます。 私は嫌いじゃないですね、この作品。結構純粋に楽しめましたよ。 興味がある人はまず古本屋なりで試し読みをお勧めします。