WILD LEAGUER(ワイルドリーガー)
【作 者】 渡辺保裕(わたなべやすひろ) 【巻 数】 全10巻 【出 版 社】 新潮社 【掲 載 誌】 週刊コミックバンチ 【ジ ャ ン ル】 野球漫画 【おすすめ年代】 中学生~
週刊コミックバンチに掲載されていた漫画。 週刊コミックバンチ創刊時に連載されていた漫画のひとつ。 物語としては、 「日本のプロ野球セ・リーグに所属している『東京武鉄レッドソックス』は、ここ最近 成績が振るわず、その状況を打破しようと、過去レッドソックスにて黄金時代を築いた 志堂監督をシーズン途中で現場復帰させるも、効果は現れず、レッドソックスは 4年連続再開が確定してしまう。 そんなレッドソックスであったが、過去黄金時代と呼ばれた時代があり、その中でも 『志堂の傑作』と呼ばれた年があった。その年にプロ選手としてデビューし、 瞬く間に頭角を現した投手がいた。その投手の名前は『浅野夏門(あさのかもん)』 彼はずば抜けた実力で、勝ち星を重ねたが、その過酷な起用により一年持たずして 肘を破壊、引退に追い込まれてしまう。 レッドソックスの4年連続再開が確定したとき、浅野はアメリカ・フロリダ州マイアミの 海でシャークハンターとして生活していた。銛でサメをしとめるのだが、それを素手で投げる 浅野を見て、メジャーリーグ・ヤンキースのスカウトからヤンキースのトライアウトを受ける よう、進められる。野球はやりつくしたといって受ける気はなかった浅野であったが、 スカウトが持ち込んだ日本の新聞記事をみて、レッドソックスが窮地に陥っていると知り、 気を変えメジャーのトライアウトを受けることを決める。 同時期、東京武鉄レッドソックスもトライアウトを行うのだが、その受験者のプロ意識 の低さに、志堂監督があきれているころ、浅野がヤンキースのトライアウトに合格した というニュースが伝わってくる。浅野の復活を喜ぶ志堂。 しかしそのニュースには続きがあり、浅野は合格したものの入団はせず、忽然と 姿を消したという。 そして、そのニュースが伝わる瞬間、浅野は東京武鉄レッドソックスのトライアウト会場に 姿を現すのだった」 という物語。 過去活躍した投手が、復帰し、その当時一緒にやっていたチームメイトがそれに追随し 大活躍するという、再生、復活というのをテーマにした野球漫画。 ・・・・・のように見えるのだが、徐々に雲行きが怪しくなっていき、 最終的には「21世紀版『巨人の星』」になってしまう漫画。 主人公『浅野夏門』は復帰とともに『魔球』というものを体得しており、 その魔球をどのようにしてライバルが攻略するか、というのが大きな格でありながら、 それだけではなく、再生・復活というものをうまく表現する、いい漫画であったが、 いつの間にやら「魔球とその攻略」がクローズアップされ始め、挙句には 魔球を攻略するため「奇特な特訓」を行うというような、素敵なくらい「巨人の星」になります。 実際のプロ野球チーム・選手が実名で登場し、それにうまくオリジナルキャラを混ぜ、 作品としてはだいぶよくできていたと感じるだけに、最後のほうが残念でなりません。 それでまた終わり方が良くないこと良くないこと。 すっごい消化不良感が残ります。 なんとなーく、読み終わったときにイラッとしますので、読まないほうがいいかもなぁ。 途中まではすごく面白かったのに。