I Wish...
【作 者】 木村明広(きむらあきひろ) 【巻 数】 全1巻 【出 版 社】 メディアワークス 【掲 載 誌】 電撃Animation magazine 【ジ ャ ン ル】 人間ドラマ奇跡漫画 【おすすめ年代】 高校生~
まだまだPCが一般的に普及していなかった時代に、 当時日本のPC市場でかなりの占有率を占めていたNEC製パソコン 「PC-88シリーズ」(当時はまだNECは「DOS-V系(今で言えば「Windows系」か?)」ではなく、 独自のシステムを使用した(といってもOSはマイクロソフト製だったりもしたが)PCを販売し、 それが日本PC市場ではかなりのシェア(8割超えてたりしたんじゃないか?)を占めていた、 「PC=NEC製」という時代があった。最近の人はわからないだろうなぁ)向けに販売され、 後にほかのPC機種(FM-TOWNSとか)や、「PCエンジン」などのコンシューマー機にまで 移植された程の人気ゲーム「エメラルドドラゴン」のキャラクターデザインにて一躍有名になった 「木村明広」の作品(前説明なげー。って言っても最近の人「エメラルドドラゴン」知らない だろうから、どうしてもこうならざるを得ないんですよ)。 もともとは「イラストレーター」なのだが、最近は漫画も書いているようです(といっても他の 作品一切知らないけど)。 イラストレーターらしく、普通の漫画ではなく、すべてPCにて書かれた 「フルデジタルアートコミック」などと銘打たれている。 掲載氏は「電撃Animation magazine」としたが、この雑誌は「アニメ情報誌」であり、 漫画雑誌ではない模様。実はこの漫画はこの雑誌に掲載されたものなのか、 それともインターネット上で公開されるなど、他の方法にて発表されたものなのか、 その辺がわからなかった。しかし単行本の帯に「電撃Animation magazine毎月10日発売」 等と書かれていたため、掲載誌にこちらを採用させていただくこととした。 実際過去にアニメ情報に漫画が掲載されていた例もあるので (麻宮騎亜「星獣伝承ダークエンジェル」等)、あながち間違ってもないかもしれない。 さて、作品の中身としては、自らの行動により取り返しのつかないことをしてしまった人が 後悔に打ちひしがれているとき、一人の「女神的」な女性が現れ、過去にもどしてくれ、 それにより今度は違う行動をとり、違う未来にたどり着く、ということを描いたオムニバス作品。 物語の舞台も現代から未来的なところ、中世的なところ、日本の時代劇調など、 多岐にわたる。 フルデジタルコミックということの特色を出そうとしたのか、こちらのほうが書きやすかったのか、 この作品には「フキダシ」というものがない。「絵」にセリフが噴出しに囲まれることなく 「文字」として書かれているのだが、通常の「フキダシ漫画」に慣れすぎている私がみると これがまた違和感バリバリで見づらい見づらい。 フルデジタルでもかまわないから普通の漫画にしてください、といいたくなりました。 ちなみに物語のほうはよくある話によくある結末。ま、特に述べることもない、という感じ。 あえて読む必要もないですが、木村明広の絵が好きだ、 という人は読んでみてもいいんじゃない? 私は「エメラルドドラゴン」大好きだったから買ってみたんだけどね。 「人気イラストレーターが漫画を書いた」というのを何回か購入してみたりしたんですけど、 いまだに「あたり」に出会ったこと後ないです。 やっぱり「絵のうまさ」と「漫画の面白さ」は別ものなんでしょうね。