公権力横領捜査官 中坊林太郎
【作 者】 原哲夫(はらてつお) 【巻 数】 全2巻 【出 版 社】 集英社 【掲 載 誌】 月刊BART3230 【ジ ャ ン ル】 犯罪調査漫画 【おすすめ年代】 高校生~
月刊BART3230にて連載されていた漫画。 ちなみに「月刊BART3230」というのは、「新世代サラリーマンのためのWEB Life誌」と書かれて おりますので、恐らくは「WEB上で公開されていた雑誌」だとは思われるのですが、 私は一度も見たことがありません。「定価400円」とも記載されていますので、 購読した人だけが読めるようです。 おそらくこの単行本を本屋で見つけなければ、存在すら知らないまま終わっていたでしょう。 なお、この漫画に関しては、後に現在刊行中の「週刊コミックバンチ」にて最近まで 連載されていた、「内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎」の「源流となった作品」という 意味なのか、源流を読み返そうということなのか「中坊林太郎」がバンチに復刻掲載されました。 物語としては、 「日本経済が混迷を続けているあるとき、某国で開催された先進国首脳会議において、 政官財の癒着構造による腐敗に目をつけた諸国による外圧により、日本は 『公権力横領罪法案』を制定することになった。 この法案は政治家、国家・地方公務員の公権力をりようした不正行為を取り締まることを目的 とした法案で、この法案を執行する為、内閣官房組織内に新たな捜査機関 『公権力横領取締室』が誕生した。 その組織に所属する特別捜査官である『中坊林太郎(なかぼうりんたろう)』は、 国内有数の都市銀行に潜入捜査し、銀行とゼネコンそして政治家の癒着を暴く為 操作を始めるのだった」 という内容。 単行本にして2冊という、短い物語ではあったが、それまでの原哲夫作品にはない作風で、 私は結構楽しく読めた。 銀行の不正行為を暴く、ということで、不正融資やら架空口座やら、経済的な犯罪用語が かなり出てきますが、決して経済漫画というわけではなく、私のようなそちら方面に疎い人間でも 問題なく楽しむことができます。 また、原漫画にしては珍しく、アクションを前面に出している漫画ではないので、 いままでの原漫画になじめなかった方も楽しめるのではないでしょうか? 結局作品自体はマイナーなまま終わってしまった感がありますが、 原哲夫の意外な一面が除ける漫画なのではないでしょうか?
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