蒼天の拳
【作 者】 原哲夫(はらてつお) (監修)武論尊(ぶろんそん) 【巻 数】 1~16巻(以下続巻) 【出 版 社】 新潮社 【掲 載 誌】 週刊コミックバンチ 【ジ ャ ン ル】 アクション漫画 【おすすめ年代】 中学生~
週刊コミックバンチにて連載されている漫画。 かの名作「北斗の拳」の続編にして「北斗の拳」よりも過去の話。 主人公は「北斗の拳」の主人公「ケンシロウ」より二代前の北斗神拳正当伝承者、 「霞拳志郎」。 舞台は日露戦争直後の上海。 物語としては、 「上海に紅華会とよばれる犯罪組織(マフィアみたいなもんか)をたった一人で、 壊滅状態に追い込んだ男がいた。男は『北斗神拳』と呼ばれる拳法をつかうといわれていた。 男は紅華会と敵対していた青幇(ちんぱん)という組織に身を寄せていたが、 青幇は男が日本に帰った後紅華会の台頭により勢力を急速に縮め、ほぼ壊滅状態に なってしまっていた。 青幇にいた李という老人が日本に向かっていた。 李は紅華会の拷問により手足が不自由な体になっていたが、男に会いたい一心で、 満州国皇帝の毒見役となって日本にまで来たのだった。 満州国皇帝は自身の護衛役を男にやらせたいと考えていおり、北斗神拳の使い手を さがしていた。 果たして日本で李は北斗神拳の使い手『霞拳志郎』は再会を果たすのだが、 李と拳志郎の関係を疑った皇帝の指示をうけ、李を尾行していた皇帝の部下により、 拳志郎は青幇が壊滅したことを知らされるのであった。」 という話。 結局拳志郎は再び上海へ向かい、メインの舞台は上海となります。 前作(といっていいのかどうか)、北斗の拳の続編といっても、北斗の拳よりも過去の話で、 かつ、北斗の拳と並べてみると、つじつまの合わないところもあったりします。 ということで、北斗の拳とは切り離して考えたほうが良いかもしれません。 今作「蒼天の拳」は、前作「北斗の拳」で原作を担当していた「武論尊」が「監修」という 立場になっています。おそらく名前を出している程度で、メインのストーリーも「原哲夫」が 作成しているものと思われます。ということで、前作と物語のノリがかなり違います。 格闘シーンも北斗の拳とくらべるとかなり少なくなっており、また、ザコキャラの死ぬときの 破裂などもかなり押さえられております(これは時代背景によるところが大きい、と原哲夫が なにかで語っていたようです)。 このようなことからも作風の違いが良く分かるかと思います。 この漫画でも、キメ台詞、北斗の拳でいうところの「おまえはもう死んでいる」とか、 その辺にあたるセリフがでてきますが、正直今ひとつ浸透しておりません。 上海が舞台ということで、基本的に「日本語でない」ことが最大の要因だとは思いますが。 週刊コミックバンチ創刊時の最大の売りがこの漫画でした。 実際は「CITY HUNTER」の続編である「Angel Heart」も同時に連載開始されており、 コミックバンチ創刊時から現在におけるまでの、コミックバンチの2枚看板なのですが (なぜかコミックバンチ創刊前の広告には「Angel Heart」の紹介はあったが、 「CITY HUNTER」の続編であるというような紹介が一切無かった。だから創刊号を読んだときは かなりびっくりした。それに対して「蒼天の拳」は最初から「北斗の拳」の続編ということをアピール していた)、「Angel Heart」は現在単行本21巻、かたや「蒼天の拳」は15巻。 どういうことか分かりますか、これ。 そう、「蒼天の拳」は以上に休載が多いのです。いまや、本誌に2週間連続で掲載されることは まずありません。しかも掲載されたときもページ数少ない少ない。 いくら大御所とはいえ、あまりにも甘やかしすぎじゃないの、と思わざるを得ません。 正直「北斗の拳」の時ほどの勢いはもうありません。 というか「原哲夫」はよい原作者がいてこそ輝く人なんです。 北斗の拳を愛して愛してやまない人は、読まない方が良いかもしれません。 といっても読んでしまうでしょうけど(笑)。 「強敵」という字を見て「きょうてき」よりも「とも」と先に浮かんでしまう人は読むな(笑) あ、なんか最近アニメ化されたみたいッスよ。
2007年 3月4日 16巻購入